カテゴリ:本( 21 )

マリア シビラ メーリアン

e0303187_19381143.jpg

                 先日本屋さんで見つけた一冊の本。
                 博物学的な美しい絵の表紙に目が止まり、
                 さらにその帯に書かれた「17世紀、愛でもなく
                 、名声でもなく、虫に魂を捧げた女、マリア
                 メーリアン」という言葉に思わずその本を
                 手に取ってみた。
                 おお!
                 どのページも美しい植物と、それらを食して
                 育つ昆虫たちの姿。
                 その繊細かつダイナミックな美しい絵もさるこ                  とながら、メーリアンという人物の人生!
                 17世紀という時代がどんな時代だったのか、
                 すぐには思い浮かばないけれど、意思を
                 持って社会や世界進出していた女性が多かった
                 とは決して言えないそんな時代、
                 ドイツで生まれたメーリアンは
                 子供時代から虫を愛し飼育して、まだ昆虫学も
                 博物画も確立されていなかったにもかかわらず、
                 虫たちが卵から幼虫、蛹、成虫と変態をしてゆく
                 様をその食とする植物と共に一枚の紙もしくは
                 羊皮紙に描くという方法を確立して行く。
                 虫は、腐った食物から自然発生すると考えられ
                 ていた時代にだ!
                 そこまで読んで、絵を見、「ほ〜〜〜!」と
                 ため息をついているのに、さらに驚かされたのは
                 、52歳になった彼女が南米の昆虫を求めて、
                 当時オランダ領だったスリナムまで娘と2ヶ月
                 かけた船旅をして2年も当地に滞在して絵を
                 描き続けたこと。

e0303187_19373632.jpg

                 本当に好きなことを見つけた人は時代も世界も
                 切り開いてゆくのだなー。
                 
                 

[PR]
by yasato8310 | 2018-08-31 20:28 | | Comments(0)

忙しいときの本中毒

e0303187_21405267.jpg


                     個展前の忙しさの中、ル グィンの三部作のおもしろさに
                     引きずり込まれたので文字中毒が止まらなくなっていた。
                     レコードのジャケ買いみたいに、タイトルと表紙のデザインで
                     選んだ一冊。
                     ペラペラめくってみると、ちょっとおもしろそうな匂い。
                     あ〜、忙しいのにまた厚い本借りちゃったよ〜。
                     ずぶずぶずぶ。。。。
                     読書の泥沼〜。
                     忙しい最中にこんな本借りちゃダメじゃん!と思いながらも
                     やめられない現実逃避。
                     よく個展にこぎつけたよなぁ。

                     アン パチェットという作家、はじめて読んだけど
                     おもしろかったー。

                     
[PR]
by yasato8310 | 2018-08-03 22:16 | | Comments(2)

数ページのしあわせ

e0303187_22483381.jpg


                  Nobu's ギャラリーの個展を控えて、追い込み中。
                  物語なんて読んでる余裕はないだろう。しかも分厚い3部作なんて〜
                  と、心は思う。
                  でもこういうときこそ、つかのま本に逃げ込む数ページのしあわせなのだ。
                  ちょっとお茶を飲みに仕事場からリビングへ戻った時に数ページ。
                  夕ご飯を作る前の数ページ。
                  布団に入ってからの数ページ。
                  布団の中の数ページが一番しあわせ度が高いけど、
                  顔にドサッと分厚い本が落ちてくるのが、どうもなー。
                  
                  で、只今のしあわせはル グゥインの「ギフト」「ヴォイス」「パワー」
                  の3部作。
                  表紙の有元利夫の絵も、それぞれの物語に登場する女性たちの
                  たおやかに今を生きてゆく姿に重なって素敵なのだ。


[PR]
by yasato8310 | 2018-06-22 23:14 | | Comments(2)

空飛び猫

e0303187_13181218.jpg


                     年末年始にかけて、「ゲド戦記」全6巻を再読した。
                     一度目に夢中で読み進んだ時とは別の物語を読んでいるような、
                     そんな新たなおもしろさに引きずられた毎日だったなぁ。
                     その最後の一冊を読んでいる時に、新聞の片隅に小さく
                     作者 ル グゥイン の訃報を見つけた。
                     ゲド戦記に浸っているまさにその時の記事に偶然だなあと
                     思っていたら、その一週間後くらいに ル グゥイン の死に寄せての
                     書籍紹介の記事があった。
                     「空飛び猫」という美しい絵本が、村上春樹の訳で出版されて
                     いること。
                     そこでさっそくに図書館で借りてきた絵本は、やわらかな子猫の
                     毛をなでているような、しなやかで好奇心いっぱいな絵本だった。
                     S.D.シンドラーというひとの挿絵の美しさに、何度も何度も
                     ページをめくってみた。

e0303187_13183285.jpg

e0303187_13184939.jpg

[PR]
by yasato8310 | 2018-03-17 13:47 | | Comments(0)

かぜのおまつり

e0303187_17311275.jpg


                    うちに一冊だけあった梶山俊夫さんの絵本。
                    雪がやってくる前の山里。
                    アケビの紫色、木枯らしに舞う葉っぱ、腹を減らした熊。
      
e0303187_17313206.jpg

e0303187_17315365.jpg


                    外国の絵本も美しいけど、日本の絵本も美しいねー。
                    ぺらぺらとめくっていたら、裏表紙に手紙が書かれていた。
                    赤トンボ舞う中、車を走らせて
                    街の本屋さんでこの本を見つけたのでおみやげに。。。と
                    書かれていた。
                    あらら。。。ずっと自分で買った絵本だと思っていたよ。

e0303187_17321173.jpg

                    
[PR]
by yasato8310 | 2018-03-14 17:47 | | Comments(2)

物語の冬

e0303187_20403967.jpg


                  寒い夜に、パチパチ燃えるストーブのわきで
                  物語に滑りこんでゆくしあわせな時間。

e0303187_20150891.jpg


                  最初のページに物語の舞台の地図が載っていたり、
                  各章ごとに窓絵のような挿絵がついていたり。。。
                  長い物語は、そのへんからお楽しみが始まっていく。
                  そして気がつくとズブズブと首のあたりまで物語の
                  世界に沈んでいる。
[PR]
by yasato8310 | 2017-12-14 21:33 | | Comments(2)

あの頃

e0303187_18405289.jpg


                   武田百合子さんの新刊を手にすることができるなんて、
                   思ってもいなかった。
                   amazonから、分厚いその本「あの頃」が届いても、
                   すぐには読み始められなくて、表紙の百合の絵をジッと近くで
                   眺めたり、百合子さんの煙草を手にしたかっこいい写真を
                   眺めたりしてはまた閉じて、しばらくはテーブルの上のそれを
                   横目で眺めて過ごした。
                   今は少しずつ読んで、そしてまた閉じて、スルメのように
                   ゆっくりと味わっている。
                   
e0303187_18421440.jpg


[PR]
by yasato8310 | 2017-06-14 19:00 | | Comments(0)

 ヤノマミ

e0303187_21204702.jpg


                  図書館で何となく手にした一冊、「ヤノマミ」。
                  読み終えて、ザワザワするこの気持ちはなんだろう?
                  
                  NHKのドキュメンタリーを撮るために、アマゾンの奥地、
                  ブラジルとベネズエラの国境付近でいまだ原初の暮しを続ける
                  ヤノマミの人々と共に暮らした150日がつづられていた。
                  森の中から、闇の中から、「アハフー、アハフー」という彼らの
                  笑い声が響く。
                  風習も価値観も全く違うことは覚悟していたはずなのに、
                  はるかに深い闇にとまどい、つまづく心。
                  少しずつ覚えた言葉で彼らを知り、離れた日にはなつかしみを
                  感じる。
                  けれどだんだん疲弊してゆく心と身体。
                  淡々と語られる言葉には、今の日本での暮しや価値観との比較はない。
                  見たままのヤノマミが語られている。
                  だからこそ、どこかが壊れていく著者に自分が重なってゆく。
                  もう何年も前に放映されたはずの、このドキュメンタリーを
                  見てみたいような、見たくないような。
                  
                  
[PR]
by yasato8310 | 2017-06-10 21:51 | | Comments(2)

物語

e0303187_22200638.jpg


             長い物語にひたりたくて図書館へ。
             「ゲド戦記」と「獣の奏者」と、どちらにしよう?と
             書架の前で迷ったけれど、手が伸びたのは「獣の奏者」
             だった。

             ずいぶん前に読んだので、記憶が薄れていたけど
             読み出すと上橋菜穂子さんの世界にあっという間に
             引きずり込まれてゆく。 
             ズルズルズル。。。
             そして沈んでゆく。
             ブクブクブク。。。

e0303187_22213971.jpg


[PR]
by yasato8310 | 2016-11-17 22:42 | | Comments(2)

森の中でこんな人たちに出会ったら。。。

e0303187_20515572.jpg


            少し前、春さんのブログでハンス シルヴェスターと
            いうひとの写真集が紹介されていた。
            花や蔓や実を身にまとって暮らしている人々の姿は、
            それらの植物の美しさを一番知り尽くしている妖精たちの
            ように見えた。
            先日図書館に行った時に、ふと思い出してこの写真集を
            捜してみたところ。。。見つかった!

e0303187_20585859.jpg


e0303187_20551316.jpg


e0303187_20571267.jpg


            なんだろう、なんだろう。。。
            この揺さぶられる気持。




          
            
[PR]
by yasato8310 | 2016-09-29 21:22 | | Comments(2)