人気ブログランキング |

カテゴリ:本( 24 )

読書の夏

e0303187_07575004.jpg
読書の夏。。。と言っても、本好きの私は年中本を読んでるんだけど、
しばらく図書館にご無沙汰の日々だった。
図書館って、返却に行くと何かしら借りて帰ってくるので、エンドレスゲームのように
読書が続く。
ところが図書館の改修工事があって、しばらく本を借りられない時期があり、
エンドレスゲームが中断してしまった。
その後、今日は本を借りようと出かけても臨時休館だったり月末整理の日だったりして
大好きな場所が遠退いていた。

そして炎天下の昨日、久々の図書館で長い物語でも借りて来ようかと児童文学のコーナーを
眺めたら、なんと!上橋菜穂子さんの「鹿の王」の続編「水底の橋」を見つけた。
「わっ!」と思って数ページめくって目を通してみるけど、「鹿の王」を読んでから時間が経っているので
もう一度読み返してからの方がいいかなあ。。。と思ったけど、そっちの方は貸出中だった。
夜、ソファーに寝転んで本を開くと物語の扉は易々と開いて、いつもの寝る時間を大幅に超えて寝不足の今朝。
あ〜、この暑さ本番になった夏、寝不足は避けたいぞー。
でも本の面白さ〜。

by yasato8310 | 2019-07-31 08:25 | | Comments(0)

本を売る人


e0303187_20545863.jpg


この本を読むまで、本屋という仕事がいつ頃からあったのか?とか、
どんなふうに始まったものなのか?とか。。。考えたこともなかった。

著者がヴェネチアの古本屋でたまたま耳にしたモンテレッジオという村のこと。
トスカーナ地方の小さな村であるモンテレッジオは貧しくて、男たちが村の外へ
肉体労働の出稼ぎに行くしか生きるすべはなかった。
やがて、村を離れずに暮らして行く方法として、石ころをカゴいっぱいに詰めて
売りに行くようになる。
人がカゴでかつげる石ころが、どれほどの量で、どれほどの金になったのかは
わからないが、他に売るものもないような村だった。
そして帰りに空になったカゴに本を詰めて、村へ帰る道々で売るようになる。
文字の読めない人には、あらかたの内容を語って聞かせたり、よその村でのニュースを
伝えたりと、モンテレッジオの男たちは新しい風を運んでくる人だった。
少し豊かになった人は街へ出て、古本を売る場を構えるようになってゆく。
モンテレッジオでは毎夏、大きな古本市が開かれるそうで、日本の「本屋大賞」みたいな賞が
このモンテレッジオで選ばれるのだそうだ。
イタリアの本屋さんにはモンテレッジオ出自の人が多いそうで、
そのことをとても誇りに思っているのだとのこと。
そんなあれこれを、著者はこの村出身の青年たちに案内されながら本の村に深く魅了されていくのだ。
本好きの人に一読オススメ。

by yasato8310 | 2019-02-02 21:46 | | Comments(2)

驚きの虫たち

e0303187_16144415.jpg


図書館の新着図書の棚にあったこの本。
さほど興味もなかったけど、ちょっとペラペラめくって見た。。。ら、
なになに、ドリトル先生に夢中だった少年時代だって?
実は私も子供の頃にドリトル先生の物語に夢中だったので、ほかの数冊と
一緒にこの本も借りてきた。

シンイチ少年を魅了した美しい「世界の蝶」という本のこと。
大富豪で20歳の頃に親から個人博物館をプレゼントされたというウォルター ロスチャイルドと
いう人物のおびただしい収集品と、第一発見者として虫たちにロスチャイルドの名が冠されていること
への憧れ。
新種発見者として名を冠されたいと、ある日見つけた図鑑でも見たことのない虫を持って
国立科学博物館を訪ねたこと。
そこで出会った研究者はあの憧れの本「世界の蝶」の著者、黒沢良彦氏だったという偶然。
そして同じ頃に出会った岩波の「ドリトル先生」シリーズ。
「ドリトル先生」を訳した井伏鱒二は、原本のナチュラリストという言葉を「博物学者」と
訳していたこと。
そして、「ほとんど何もしない人」という「Dr. do little」を「ドリトル先生」と
訳していたこと。
シンイチ少年はロスチャイルドという、剥製や標本を収集する博物学者ではなく、
ドリトル先生のような命あるものを研究する博物学者になりたいと、思いが変わってゆくこと。
そしてその道は今につながってきたこと等々。。。。。
なかなか面白かったのだ。

そして読んでいる途中、ふと気になった名前「ツノゼミ」。
岡本太郎もびっくりするような造形、進化しすぎた造形。。。というような表現が。
去年偶然買ったマリア シビラ メーリアンの本に確かツノゼミの絵が描かれていたっけなぁと、思い出した。
彼女の本の絵はどれも実在の虫だけれど、ツノゼミの絵だけは想像で描かれたものとのことだった。
いくら想像でも、この形はないんじゃないの〜?と、私は思ったのだが。。。。
e0303187_16142601.jpg

今回初めてツノゼミの画像をネットで見て、実物のびっくり仰天な造形はメーリアンの想像どころじゃなかった。
はるかにそれを凌ぐ造形美(?)に驚き、桃の木だ。
ちょっと言葉でも表現できないので、各自ネットで画像を見てください。
あ〜、びっくり。
by yasato8310 | 2019-01-28 17:26 | | Comments(0)

マリア シビラ メーリアン

e0303187_19381143.jpg

                 先日本屋さんで見つけた一冊の本。
                 博物学的な美しい絵の表紙に目が止まり、
                 さらにその帯に書かれた「17世紀、愛でもなく
                 、名声でもなく、虫に魂を捧げた女、マリア
                 メーリアン」という言葉に思わずその本を
                 手に取ってみた。
                 おお!
                 どのページも美しい植物と、それらを食して
                 育つ昆虫たちの姿。
                 その繊細かつダイナミックな美しい絵もさるこ                  とながら、メーリアンという人物の人生!
                 17世紀という時代がどんな時代だったのか、
                 すぐには思い浮かばないけれど、意思を
                 持って社会や世界進出していた女性が多かった
                 とは決して言えないそんな時代、
                 ドイツで生まれたメーリアンは
                 子供時代から虫を愛し飼育して、まだ昆虫学も
                 博物画も確立されていなかったにもかかわらず、
                 虫たちが卵から幼虫、蛹、成虫と変態をしてゆく
                 様をその食とする植物と共に一枚の紙もしくは
                 羊皮紙に描くという方法を確立して行く。
                 虫は、腐った食物から自然発生すると考えられ
                 ていた時代にだ!
                 そこまで読んで、絵を見、「ほ〜〜〜!」と
                 ため息をついているのに、さらに驚かされたのは
                 、52歳になった彼女が南米の昆虫を求めて、
                 当時オランダ領だったスリナムまで娘と2ヶ月
                 かけた船旅をして2年も当地に滞在して絵を
                 描き続けたこと。

e0303187_19373632.jpg

                 本当に好きなことを見つけた人は時代も世界も
                 切り開いてゆくのだなー。
                 
                 

by yasato8310 | 2018-08-31 20:28 | | Comments(0)

忙しいときの本中毒

e0303187_21405267.jpg


                     個展前の忙しさの中、ル グィンの三部作のおもしろさに
                     引きずり込まれたので文字中毒が止まらなくなっていた。
                     レコードのジャケ買いみたいに、タイトルと表紙のデザインで
                     選んだ一冊。
                     ペラペラめくってみると、ちょっとおもしろそうな匂い。
                     あ〜、忙しいのにまた厚い本借りちゃったよ〜。
                     ずぶずぶずぶ。。。。
                     読書の泥沼〜。
                     忙しい最中にこんな本借りちゃダメじゃん!と思いながらも
                     やめられない現実逃避。
                     よく個展にこぎつけたよなぁ。

                     アン パチェットという作家、はじめて読んだけど
                     おもしろかったー。

                     
by yasato8310 | 2018-08-03 22:16 | | Comments(2)

数ページのしあわせ

e0303187_22483381.jpg


                  Nobu's ギャラリーの個展を控えて、追い込み中。
                  物語なんて読んでる余裕はないだろう。しかも分厚い3部作なんて〜
                  と、心は思う。
                  でもこういうときこそ、つかのま本に逃げ込む数ページのしあわせなのだ。
                  ちょっとお茶を飲みに仕事場からリビングへ戻った時に数ページ。
                  夕ご飯を作る前の数ページ。
                  布団に入ってからの数ページ。
                  布団の中の数ページが一番しあわせ度が高いけど、
                  顔にドサッと分厚い本が落ちてくるのが、どうもなー。
                  
                  で、只今のしあわせはル グゥインの「ギフト」「ヴォイス」「パワー」
                  の3部作。
                  表紙の有元利夫の絵も、それぞれの物語に登場する女性たちの
                  たおやかに今を生きてゆく姿に重なって素敵なのだ。


by yasato8310 | 2018-06-22 23:14 | | Comments(2)

空飛び猫

e0303187_13181218.jpg


                     年末年始にかけて、「ゲド戦記」全6巻を再読した。
                     一度目に夢中で読み進んだ時とは別の物語を読んでいるような、
                     そんな新たなおもしろさに引きずられた毎日だったなぁ。
                     その最後の一冊を読んでいる時に、新聞の片隅に小さく
                     作者 ル グゥイン の訃報を見つけた。
                     ゲド戦記に浸っているまさにその時の記事に偶然だなあと
                     思っていたら、その一週間後くらいに ル グゥイン の死に寄せての
                     書籍紹介の記事があった。
                     「空飛び猫」という美しい絵本が、村上春樹の訳で出版されて
                     いること。
                     そこでさっそくに図書館で借りてきた絵本は、やわらかな子猫の
                     毛をなでているような、しなやかで好奇心いっぱいな絵本だった。
                     S.D.シンドラーというひとの挿絵の美しさに、何度も何度も
                     ページをめくってみた。

e0303187_13183285.jpg

e0303187_13184939.jpg

by yasato8310 | 2018-03-17 13:47 | | Comments(0)

かぜのおまつり

e0303187_17311275.jpg


                    うちに一冊だけあった梶山俊夫さんの絵本。
                    雪がやってくる前の山里。
                    アケビの紫色、木枯らしに舞う葉っぱ、腹を減らした熊。
      
e0303187_17313206.jpg

e0303187_17315365.jpg


                    外国の絵本も美しいけど、日本の絵本も美しいねー。
                    ぺらぺらとめくっていたら、裏表紙に手紙が書かれていた。
                    赤トンボ舞う中、車を走らせて
                    街の本屋さんでこの本を見つけたのでおみやげに。。。と
                    書かれていた。
                    あらら。。。ずっと自分で買った絵本だと思っていたよ。

e0303187_17321173.jpg

                    
by yasato8310 | 2018-03-14 17:47 | | Comments(2)

物語の冬

e0303187_20403967.jpg


                  寒い夜に、パチパチ燃えるストーブのわきで
                  物語に滑りこんでゆくしあわせな時間。

e0303187_20150891.jpg


                  最初のページに物語の舞台の地図が載っていたり、
                  各章ごとに窓絵のような挿絵がついていたり。。。
                  長い物語は、そのへんからお楽しみが始まっていく。
                  そして気がつくとズブズブと首のあたりまで物語の
                  世界に沈んでいる。
by yasato8310 | 2017-12-14 21:33 | | Comments(2)

あの頃

e0303187_18405289.jpg


                   武田百合子さんの新刊を手にすることができるなんて、
                   思ってもいなかった。
                   amazonから、分厚いその本「あの頃」が届いても、
                   すぐには読み始められなくて、表紙の百合の絵をジッと近くで
                   眺めたり、百合子さんの煙草を手にしたかっこいい写真を
                   眺めたりしてはまた閉じて、しばらくはテーブルの上のそれを
                   横目で眺めて過ごした。
                   今は少しずつ読んで、そしてまた閉じて、スルメのように
                   ゆっくりと味わっている。
                   
e0303187_18421440.jpg


by yasato8310 | 2017-06-14 19:00 | | Comments(0)