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気になる風景

自動車修理工場のTオートへは、しょっちゅうというほどではないけど年に何回かは行く。
車の調子が悪かったり、オイルやタイヤを取り替えてもらったり、軽トラを借りに行ったり。
先月も車検だったので、Tオートへの細い道を走っていた。
車一台がギリギリ通れる狭い道なのだ。
よく通る道なのに、毎回ビクッとする場所がある。
何回通っても「うわっ」と思ってしまう。
細い道がわずかにカーブして、それに交差するこれまた細い道が見えてスピードを落としたとたんに
人影がわらわらと集っているのが右目の端に入ってくる。
ちょうどそのわずかなカーブのふところの部分にできた狭い空間に、お年寄りが4〜5人肩を寄せるようにして
腰かけたり立ったりしておしゃべりをしているのだ。
たまにはサロンの一員として茶色い犬が加わっていることもある。
古いトタンの小屋を背にトタンとほぼ同じような色合いの服のお年寄りたちなので、
すれ違うタイミングに初めて私の肩先50cmのところにいる男女混合お年寄りサロンに気づくというわけ。
通り抜ける車に気づいても体をちょっと後ろに引くわけでもなく、おしゃべりの流れがわずかに途切れるという
様子もない。
そこだけ特別な空間。。。なんだか今まで自分がいた三次元の空間から他の次元の空間を覗いてるような
気分になるのはどうしてかなあ?

Tオートからの帰り道は、回り込む角度のせいでちょっと先からでもサロンの様子が見えるので
行きのようには驚かないけど、こんな広々とした田舎でわざわざ猫の額ほどもない車の通る空間になぜ
集まっているのかなあと毎回不思議に思って眺めてしまう。
人が集まる場所には理屈じゃない魅力があるのかなあ。
八郷くつろぎサロン。
本日画像なし。





by yasato8310 | 2020-06-13 23:31 | 日々 | Comments(0)
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