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フキノトウのラビオリ

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忙しい時にチラチラと頭に浮かんでいた食べ物があった。
たまに覗くブログで、イタリア旅行中に受けた野草料理のクラスのことが書かれていたのだ(ずいぶん前のことだけど)。
古い石造りの家の広大な敷地を歩いて食べられる野草を摘み、それを刻んでラビオリの皮に包んで
茹で、ソースをかけた一品。
他にもその時に食卓に載った野草料理はあったけど、印象深く残っているのはこの野草のラビオリ。
きっと書かれたブログの文章から、まるで自分がその春の庭にいて、古くから伝わるそんなに豊かではない
けれど季節を楽しむ人々の暮らしの味が舌にイメージできたからかもしれない。

それで、個展が終わったら先日作ったフキノトウとオリーブオイルのペーストを使って、ちょっと似たものを
作ってみたいと、生協に餃子の皮を注文しておいた。
ペーストは冷蔵庫に入れておいたので、オリーブオイルが固まっていて包むのにちょうどいい。
真ん中にペーストをちょっとのせて皮のぐるりに水をつけてペタンと半折りしただけ。
それを熱湯で半透明になるまで茹でる。
ラビオリにかけるソースはどんなのだったか忘れてしまったので、私は醤油にレモンを絞ったものにつけて
あっさりと食べた。
ふっふっふ。
うまいじゃないか。
簡単で春の味。

そこでひらめいたのが、前日お隣さんがくれた蕗味噌。
これも同じように餃子の皮に包んで茹でてみた。
包んだ状態が何だか生八ツ橋っぽくてきれい。
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そして茹でるとこんなふう。
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あまりに簡単で、いろんなもの包んで茹でたくなった夜ごはん。


by yasato8310 | 2020-03-26 09:49 | 日々 | Comments(0)
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