小石

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「温々」の搬入の日、一緒に連れていったハルを散歩させていたら、
自然農法をやっている畑と田んぼの間の踏み分け道の向こうに
小さな空間が広がっていた。
公園でもなく通路でもなく、中途半端に広い平らな空間。
その地面いっぱいに、きれいなすべっこい玉砂利がひかれていた。
正確にいうと玉砂利ではなくて平べったい小石。
でも同じような大きさの石たちは、まるで神社に敷き詰められた玉石のよう。

歩くと、気待ちのよい音がして
目はついつい小石の一つ一つに向けられる。
どの石も滑らかで、長い時間水の流れに身をまかせて今の形と質感が
出来上がったのだなぁと思わせる。
しゃがみこんで、一番気に入った三つを拾った。

個展二日目の在廊日、遠方の友で石好きのYさんが現れた。
そこで早速、きれいな玉石の空間のことを教えた。
「川原で揉まれたようなきれいな玉石がいっぱいあるんだよ」と。
その時はさほど興味なさそうだったYさん、しばらく姿が見えないと思ったら
入り口のガラス戸を開けて入ってくるなり、「海の小石だったよ。
海メノウを見つけた。」と、私の手のひらに三粒の小石を乗せたのだった。
「え?! メノウ?」
灯りに透かしてみると、たしかに所々に乳白色を残しているのだった。
地上180cmの高さから俯瞰で見ると、あのおびただしい石たちの中から
やすやすとこのメノウたちを見つけ出すことができるのだろうか?
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by yasato8310 | 2019-01-08 11:43 | 日々 | Comments(2)
Commented by at 2019-01-08 17:05 x
わぁ、すてき!
メノウは唇に当てると吸い付くような感触があります。私も波崎で拾ったことがあるよ。
それで、メノウはいただきました?(笑)
Commented by yasato8310 at 2019-01-08 17:38
> 春さん
いろんな人が来ていた時で、頭もぐちゃぐちゃしてたので
なんの疑いもなくもらって帰ってきたのですが、家で眺めていたら
ふと、「あらっ? くれたんじゃなくて見せてくれてただけかも。。。。」と
思いメールしてみましたら、
「大丈夫、あげたんだよ。」とのことでした。
きっと本人のポケットにはザクザク入っていたんじゃないかな?(笑)
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