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砂鉄から始まる その2

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               昨日の「砂鉄から始まる」ってタイトルは何で?と
               思ったかも知れませんね。
               これは上映された「僕らのカヌーができるまで」と
               いうドキュメンタリーの冒頭部分が、海辺で砂鉄を
               集める場面から始まったから。
               砂鉄から鉄を作り、その鉄から斧を作って木を倒し
               丸木舟を造る。
               その丸木舟でインドネシアから黒潮に乗って日本に
               たどり着いたいにしえの人のルートを、その人たちの
               知恵と技術で辿りたいという関野さんの想いの
               プロジェクトが始動する場面だった。
               
               人力にこだわる旅の理由を尋ねられて関野さんは、
               「うまくいってもいかなくても、気づきがあるから」と
               答えていた。
               砂鉄を熱して鉄の元になるものから斧を作ってくれた
               職人さんは「機械が作っても同じようなものができるし
               そっちの方がいいものができるのかもしれない。」
               と語っていた。
               「じゃあ、なぜ手でその作業を?」と尋ねられた答えは
               「機械じゃ人は育たない。」というシンプルなもの
               だった。

               このプロジェクトの陰には「食糧班」という、航海中の
               保存食を作る学生たちもいた。
               海を渡ったいにしえの人々の食料を想定して、栃の実
               やどんぐりが候補に。
               栃餅の作り方を教えてもらいに雪国の村に行った学生は
               その村を去る時に、いっぱいの食料を持たされる。
               本当に帰る間際にも、村のおばさんは何かを袋に
               しのばせてくれる。
               その話をどんぐりの皮を剥きながら、戻って来た東京で
               仲間に話すと、「何で食べ物をくれたのかなあ?」と
               仲間の女の子の疑問に「私わかったんだよ。相手を
               生かしたいんだよ。」と答えた学生。
               気づきがあったんだね。
               知識は部屋の中にいても得られるけど、自分の体を
               動かすことで知識ではない自分だけの気づきがある。
               この映像の中で、期せずして皆が同じことを語って
               いた。
               
               巨木が何人もの人の手の力で伐り倒されてゆくすごさ。
               この木が舟となって4700キロの海を渡ってゆく
               映像もすでに放映されているそう。
               見たいなー。


               
by yasato8310 | 2018-09-23 19:19 | おでかけ | Comments(3)
Commented by しのpu-3 at 2018-09-24 09:52 x
おお〜っ、映画見た〜い。
関野さん、やっぱりハスキーボイスでしたか?
グレートジャーニー見てたので、参加したかったぁ。。。
うらめし〜(お盆だし)
Commented by yasato8310 at 2018-09-24 12:40
> しのpu-3さん
午前中にしのpu-3さんとこで、このプログラムのこと聞けて
ラッキーだった!
しのpu-3さんは仕事で行けなくて残念だったよね。
グレートジャーニーでは、紐が解けたような関野さんの笑顔が
印象的だったけど、案外厳しい表情の方でした。
紐がほどけっぱなしでは、もちろんあの旅を踏破できないでしょうけどね。
学生の頃に、こんな人のゼミを受けたかったです。
Commented by しのpu-3 at 2018-09-24 16:21 x
ラッキーチャチャチャ!
ところで、そろそろ那須計画しましょう。
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