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壁の影絵

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          冬の低く差し込む陽に映し出された影絵劇場。
          
          昔々あるところに、鉄瓶爺さんと薬缶婆さんが住んでおりました。
          ふたりはおこりっぽくて、いつも頭から湯気をシュウシュウさせて
          おりました。
          あるとき旅人が通りかかり、ふたりに言いました。
          『冬の道は寒くてたまりません。どうぞ一杯のお茶をごちそうして
          ください。』
          ちょうど自分たちもお茶を飲もうとしていたふたりは、もう一杯の
          お茶をカップに注いで旅人に渡しました。
          お茶を飲んですっかり身体があたたまった旅人は、
          『お礼に、山の泉で汲んだ水を少なくなったお湯の代わりに
          足してあげましょう。』と、鉄瓶爺さんと薬缶婆さんに泉の水を
          足してあげました。
          おやおや。いつもプンプンしていたふたりの気持ちはおだやかになり、
          頭から湯気も出なくなりましたとさ。

          めでたし、めでたし。

          
          
by yasato8310 | 2014-01-21 18:34 | 日々 | Comments(4)
Commented by しのPU3 at 2014-01-21 23:49 x
鉄瓶爺さん。薬缶婆さん。`,、('∀`) '`,、・・ははは**想像力豊かだなぁ!
Commented by yoshikazusuzuky at 2014-01-22 01:37
ほわぁ~

(=゜-゜)(=。_。)
Commented by yasato8310 at 2014-01-22 09:40
yoshikazusuzukyさん
冬の日差しの中にいると猫気分だよー。
Commented by yasato8310 at 2014-01-22 09:45
しのPU3さん
鉄瓶爺さん、薬缶ばあさんのお茶飲みにおいでよー。
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