いつも益子へ向かう時、ちょっと変わった男の人に会います。
晴れた日も雨の日も、ガッチリ固めたリーゼントに黒いコートの
裾をひるがえし、ニヒルに工場の屋根の上に立って遠くの空を
眺めています。
そして。。。。背中には
男 の字が。
このひとです。
この工場、看板もないし、会社の名前もどこにも書いてません。
さてさて、この男の人はいったい誰?
どうして屋根の上に立ってるの?
男の人ばっかりが働いてる運送会社かしら?
と、長いこと思っていました。
ところがある日、ひょんなことからこの工場が豆腐の
工場だということが分りました。
『波乗りジョニー』とか『男前豆腐』とかユニークな
ネーミングで有名な豆腐やさんの工場らしいです。
行きは後ろ姿を見ながら車を走らせるのですが、
帰りは暗くなることが多いので、顔を見たことがありませんでしたが
今日前から顔を眺めてみたら結構年月を感じさせる味わい深い顔でした。
やっぱり男は背中で物語るのがいいのかなー。