これはもう、
老兵と呼びたいエスプレッソマシンです。
各地を転々とし、戦火ならぬガスコンロに焼かれ、とうとう
腕も焼け落ちてプラスチック部分はなくなり、義手のような芯材だけが
残る満身創痍な姿なんだけど、いぶし銀のような
風格ありでしょ?
あの、まぬけなおじさんの絵のついたイタリア製の
ごくごくありふれたやつなんですけど、もうずいぶん前に
取っ手が劣化したあげくに燃え落ちちゃったときに
買い替えようと思ったんだけど、店で新品をみたらデザインが
微妙に変わっていて断念。
このすっきり、キリリとしたラインじゃないんですよ。
アルミも薄いし。
そこでもう一度、この老兵に活躍してもらうことになったんです。
まあ歳ですから、機嫌の良いときも悪いときもあるんですけど
ひそかに『ミスター』と呼んで、うやまっております。