北の海から

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             少し前のこと、ビーチコーミングの集まりに出かけた
             春さんから福井の海辺でゲットした白樺の浮きを
             おみやげにもらった。
             出かける前に会った春さんは「お目当ては白樺の浮き。
             いっぱい拾ったらひとつあげる。」と、もうすでに
             両腕にいっぱい抱えてるような顔でにんまり笑った
             のだった。
             そう言われても、白樺の浮きがどんなものなのか
             全然想像もつかない私だったのだが、春さんの
             説明によると「白樺の樹皮を剥いだものが内側に
             クルリと丸まる性質を利用した漁網用の浮きで、
             ロシアや北朝鮮あたりからの漂着物」とのことだった。

             そして遠い北の海辺からはるばると旅をして来た
             白樺の浮きが、我が家にもやってきた。
             掌にすっぽりと納まるロール状の浮きは、なんとも
             やさしい手触りで、波にもまれながらの遠い旅路を
             思わせる。
             樹皮の端っこは、よく切れるナイフで角が切り落とされ
             ていて、無造作に作られているようなのに細やかな
             心配りがなされていて、働き者のおじさんの太い指や
             暮らしている海辺の村までが目に浮かぶようだ。
             海辺には、遠い国の出会うことのない人々の暮しが
             ひっそりと打ち上げられるのだなぁ。

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by yasato8310 | 2016-12-13 22:09 | 日々 | Comments(4)
Commented by yoshikazusuzuky at 2016-12-14 02:23
なんと素敵な白樺の浮きなのでしょう
そして素敵な物語(微笑)
Commented by yasato8310 at 2016-12-14 10:16
> yoshikazusuzukyさん
身近かにあるものをあたりまえに道具として使うということから、
私たちはずいぶん離れた暮しをしているのだなぁ。。。と思わされる
素朴で美しい白樺の浮きです。
そして、背景に物語が見えるようなものにはやっぱり心魅かれちゃいますね。
欲しいでしょー? ふっふっふ♪
Commented by at 2016-12-16 10:45 x
喜んでもらえて、よかった(^^♪
Commented by yasato8310 at 2016-12-16 18:28
春さん
手に触れた感じがとても優しくて、時々そっと
握ってみたりしてます。
このところグンと気温が下がってるけど、なんだか
海に行きたい気分です。
夏と冬では漂着物も違うのねー。
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